MADOカラリフォームの藤山奈見です。
こちらのページでは、自宅上空を飛ぶドクターヘリへの防音対策について詳しく書いています。
長い記事になりますが、最後まで目を通していただけると幸いです!
あなたの住んでいる街にもドクターヘリが配備されていますか?
配備されていれば、「もしものことがあっても大丈夫」と安心して生活できるのではないでしょうか。
ただドクターヘリの離発着時には、音の大きさの単位dB(デシベル)で表すと、
84~93dBの騒音が出ます。
これは、一般的に騒音と感じるレベルの音量です。
音が気になるということで、持ち家や分譲マンションにお住まいの方は、簡単に引っ越すことは難しく、
大きな問題になっている場合もあるかもしれません。
ただ、命を救うドクターヘリは、なくてはならない重要な物です。
基地病院付近にお住いの方が、騒音で悩まされることがなくなるよう、
音を少しでも軽減できる防音対策をこちらのページでお伝えしたいと思います。
わたしが住んでいる富山県にドクターヘリが配備されたのは、平成27年8月、全国38道府県、46機目の導入です。
ドクターヘリは、原則、日中のみ、年間休みなく運行します!
出動範囲は、富山県全域及び岐阜県飛騨北部をカバーし、基地病院から約5~10分で富山県全域へ出動することができます。
この時間の短さは、救急車では補うことができないスピードだなと、驚き、そしてすごいなって思いました!
ドクターヘリの導入で、治療開始までの時間短縮が可能になり、救命率も非常に上がったそうです。
このドクターヘリの1日の平均出動件数は、1.69回。
毎日、2回弱の出動があることになります。
多くの人の命にかかわるドクターヘリですが、出動するたびに、近隣住宅の方々は、80dB以上の騒音を耳にすることになります。
人の耳は一度気になると、無意識に「聞こうとしてしまう」特徴があり、
以前の環境と比較してしまう傾向にあります。
一般的に日中は45dB以下、夜は35dB以下の音量が快適に暮らす目安とされています。
下の図で、音量レベルと騒音感覚を見てみましょう。
出典:YKKAP
ドクターヘリの離発着時には84~93dBの音の大きさです。
上の図で確かめると「きわめてうるさい」という範囲にあたりますね。
図からもわかるように、
ドクターヘリの離陸着陸時の音は、一般的に見てうるさく不快に感じるということになります。
建物は、柱、外壁、窓などで構成されています。
外壁の中はどうなっていると思いますか?
外壁サイディングの中には、柱や間柱、胴縁、断熱材や石膏ボード等があり、室内にはクロスが貼ってあります。
外壁は建物にもよりますが、外から室内まで約15㎝の厚みがあります。
つぎに窓ガラスはどうでしょうか?
アルミサッシ1枚ガラスの厚みは一般的に3~5㎜程度です。
3㎜のガラス仕様の場合、15cmある外壁は、ガラスの50倍の厚みがあることになります。
また5㎜のガラスが使用してあれば、外壁は30倍の厚みになるのです。
外壁に比べ、窓ガラスのほうがとても薄いということがわかります。
このことから外壁に比べ厚みの薄いガラス窓からは、大きな音が入ってしまうのです。
しかし、窓をつぶしてすべて壁にする訳にはいきません。
住宅には採光や採風、防火の観点から、建築基準法により窓は必ず必要なのです。
音の伝わり方には2種類あります!
「空気の振動で伝わる音」と「建物を伝わる音」です。
「建物を伝わる音」は、
近所で解体工事をしている際や、大型車が走行した際など、地面が振動して建物に伝わる地響きのような音のことです。
この音は、住宅ごと振動するため防音対策は非常に難しくなります。
それ以外のほとんどの音は、
「空気の振動で伝わる音」です。
空気が振動して伝わる音は、
建物の構造上、厚みの1番薄い窓から入ってきます。
音はガラスだけでなく、アルミサッシのレールの隙間や、サッシの枠の隙間からも、家の中へ侵入して来るのです。
私は防音対策には「二重窓」を取り付けることを提案します!
「二重窓」は、
窓サッシのガラス部分も壁のように厚みを持たせることができ、気密性もあげることが可能!
そのため、アルミサッシのレールや枠からの音の侵入も防ぎます。
二重窓は、ご存知ですか?
ペアガラスと間違われている方が非常に多くいらっしゃいますので、
ここで「二重窓」について詳しく説明していきますね。
二重窓と呼ばれる窓は、上の画像のとおり、今ついている窓+二重窓となり、サッシが2つになります。
この2つの窓が並んでいる内側の窓のことを二重窓と呼ぶのです。
よくペアガラスと間違われている方がいます。
ペアガラスとは、1枚の窓を2枚のガラスで構成したものであり、窓が2つ付く内窓とは異なります。
この内窓に樹脂製の物を施工することで、窓の気密性が高まり、防音性が高まるのです。
まず一般的な「複層ガラス」です。
ガラスとガラスの間に空気を挟むことによって、1枚のガラスよりも優れた断熱性能をもっています。
防音対策より断熱対策、結露軽減対策に適したガラスですが、既存のサッシの内側に施工することで中間に空気層ができ、十分防音できるガラスです。
次に紹介するガラスは「異厚複層ガラス」です。
異なる厚さのガラスを組み合わせることで、通常の複層ガラスで起こりうる共鳴を防ぎ、ほとんどの音源に対して遮音効果を発揮することができます。
最後に紹介するガラスは、
ガラスの間に強度と柔軟性に優れた樹脂中間膜を挟み込まれた、破壊されにくい「防犯合わせ複層ガラス」です。
防犯性の向上を考えて作られた複層ガラスになります。
防音対策に適している3種類の「複層ガラス」を紹介しました。
下の図を参考に、紹介した3つのガラスの種類と遮音効果を見てみましょう。
左から「一般的な複層ガラス」・「異厚複層ガラス」・「防犯合わせ複層ガラス」の順です。
上の図にあるように、右の「防犯合わせ複層ガラス」は、一番遮音に特化した複層ガラスとなります。
お客様からこのガラスを熱望された場合に施工することはありますが、一般的な複層ガラスに比べ防犯合わせ複層ガラスの方がお値段が高くなります。
数値でも遮音効果が高く、「防犯合わせ複層ガラス」の方が良さそうに思われるかもしれませんが、
お値段が上がります。
私はお値段を抑えた「一般的な複層ガラス」を提案することが多いです。
なぜなら、既存のアルミ製1枚ガラスのサッシ1つに比べれば、
一般的な複層ガラスでも十分に防音効果を得られるからです。
人の耳は、一般的に10㏈音が小さくなると、もとの音の半分の大きさに聞こえると言われます。
「一般的な複層ガラス」の二重窓を設置するだけで、80㏈の外の音は40㏈まで減らすことができるのです。
そのため、私は防音効果を十分感じることが出来る「一般的な複層ガラス」を使用した二重窓の設置をお勧めします。
【二重窓のメリット】
二重窓は、樹脂でレールや枠が出来ていますので、気密性が上がります。
そして、既存の窓と二重窓の間にできた中間空気層が音を反復させ、室内まで音を通しにくくします。
複層ガラスを選べば、既存の窓のガラスも含め、室内までに3枚のガラスがあることになり、
音を遮ることができるのです!
部屋に侵入してくる音をさえぎり、生活しやすい暮らしを手に入れる事が出来ます。
【二重窓のデメリット】
デメリットは、窓が2つになる事で窓掃除の手間が増えます。
また空気の入れ替えなど窓を開ける際は、2つの窓を開け閉めしなければいけない事です。
こちらは実際にお客様に施工させて頂いた、二重窓プラマードUの画像になります。
既存の窓や家具のお色に合わせてダークブラウン色で、ガラスは一般的な複層ガラスを選ばれました。
ご近所さんからの目線を遮るため、
複層ガラスの一枚は透明でもう一枚のガラスを「型ガラス」タイプの複層ガラスを選ばれました。
「型ガラス」とは、下の画像のように、ガラスの片面に凹凸の模様をつけたガラスのことで、光を通しながら、視線を遮ることができます。
施工した二重窓の大きさはW3530✖H1355の4枚建で、お値段は工事費込みでおよそ7.5万円になります。(お値段は店舗により異なり、価格変更で変動します)
お客様は防音に特化したガラスではなく、一般的な複層ガラスを選ばれました。
工事が終わった次の日、ドクターヘリが飛んできたそうで、
「音が今までと比べて、とても軽減された」と電話をいただきました。
喜んでいるご様子に、わたしも嬉しくなりました。
中学校の理科の教師をされていたお客様は、
「ドクターヘリがくるたび、実験してみたよ」と後日、また電話をくださり、
・窓を全部開けている状態
・既存の窓のみ閉めている状態
・既存の窓と二重窓の2つのサッシを閉めている状態
の3通りを試されたそうです。
お客様から「二重窓は本当にすごいね!静かになったよ!二重窓を施工後、今までは仕方ないと思っていたドクターヘリの音が、とても静かになり驚いた!本当にありがとう。」と、お話ししてくださいました。
アルミサッシの窓からは、たくさんの音が侵入しています。
毎日、不快な音を耳にすることは、精神面で大きなダメージを受けることになりかねません。
大切な家で、ゆっくりくつろぐ事ができなくなります。そのような状態を、長く続けて身体にいいのでしょうか?
今ある窓に二重窓を取り付けるだけで、防音対策が可能です。
二重窓の設置工事は、1か所1時間程度で終わるとてもお手軽なリフォームです。
騒音でお困りの部屋に、防音効果の高い内窓を取り付けて快適な暮らしを手に入れませんか?
わたしは、プロフィールにも書きましたとおり富山県でサッシ屋を営んでいます。
この記事を読んでくださったかたが、
「うちも二重窓で防音対策しよう!」と思われたとします。
そのとき、どこにリフォームを頼まれますか?
リフォーム会社、建設会社、サッシ屋さん、地元の大工さん・・・
たくさん思い当たる会社があると思います。
わたしのようなサッシ屋さんも、県内にたくさんあり、同じ商品を取り扱っています。
リフォームはどこに頼んでも同じではありません!
同じYKKapの二重窓でも、店舗によって値段はちがうんです。
たとえば、
わが社は1窓でも工事費無料でうけたまわっていますが、他社は5窓以上で工事費無料など、
同じ商品でも値段はお店によって違うんです。
また、値引きも店舗によってさまざまです!
そのため、リフォームをお考えの方には、
ぜひ数社から見積もりをとって見比べていただきたいと切に思います。
どこにリフォームを頼むか悩んだ方は、
下記からお申し込みをされますと、最寄りのリフォーム会社を厳選してもらえます。
そのため、誰でも!簡単に!無料で!数社から見積もりを取ることができるんです。
自分であちこちのお店に、電話をする必要がありません!
優れた、かつ厳選された会社から届いた見積もりをよく吟味し、
一番安いお店を選ぶもよし、一番対応が良かったお店を選ぶもよし、断るも良し!
見積もりは無料です。
ぜひ、下記のサイトを利用し、より良い施工業者をお探しくださいね!