MADOカラリフォームの藤山奈見です。
この記事を見つけてくださり、ありがとうございます(*’ω’*)
長い記事ですが、最後まで目を通していただけると幸いです。
あなたのお宅には出窓はありますか?
出窓は、部屋の空間が広がったように感じるおしゃれな窓です。
また出窓のカウンターには観葉植物を置いたり、季節に合わせて小物を飾ったりして楽しむこともできます。
私自身も家を建てるときに、出窓のある部屋を作りました。
しかし冬になると・・・
出窓付近は、スースーと隙間風が入っているような冷気を感じ、ほかの窓に比べて寒く感じました。
このページでは、出窓の寒さにおすすめの防寒対策について解説します。
窓の形状や使われている窓ガラス、サッシによっても逃げる熱の量は異なりますが、
一般的に下の図のように、52%の熱量が窓から逃げていると言われています!
今回の悩みの窓は、出窓です。
出窓は、外壁よりも外に出っ張った形状をしているため、風あたりも強く、外気温度の影響を受けやすい!
そのため、ほかの窓に比べて寒いのです。
最近は、熱を逃がしやすいことから、新築に出窓が取り付けられることが少なくなっています。
出典:YKKap
そして窓には壁のような厚みがなく、外壁と室内の間に施してある断熱材も入っていません。
そのため窓はとても冷たく、
温めた部屋の温度は窓で冷やされてしまい、窓際はとても寒いのです。
このことからわかるように、出窓の断熱をしなければ、窓から熱はどんどん逃げてしまいます。
そこで寒さ対策として、
出窓に断熱効果の高い「二重窓」を設置することをおすすめしています。
「二重窓」や「内窓」と言う言葉、聞いたことはありませんか?
ペアガラスと間違われている方が非常に多くいらっしゃいますので、ここで詳しく紹介していきます。
出典:YKKap
二重窓や内窓と呼ばれている窓は、
今ある窓(既存の窓)の内側にもう1つ窓を設置して、窓を二重にしたものです。
つまり、既存の窓+二重窓となり、窓サッシが2つある状態になります!
この2つの窓が並んでいる内側の窓の事を、二重窓や内窓と呼ぶのです。
よくペアガラスと間違われることがあります。
ペアガラスとは、1枚の窓を2枚のガラスで構成したものであり、窓が2つ付く二重窓とは違うものです。
YKKapの二重窓を「プラマードU」と呼ぶんですが・・・
プラスチックのプラ!
マードは窓!
Uは内側のU!
合わせてプラマードUだそうです( *´艸`)
ほかにもリクシルなど他社からも内窓は販売されています!
こちらのページでは、
YKKapのプラマードUについて解説しています。
内窓は、
引違窓、すべり出し窓、テラスドア等、今ある窓に合わせて窓のタイプを選ぶことができます。
また6種類のお色も用意されています。
つぎは、おすすめのガラスを見ていきましょう。
下の図は、ガラスの種類と熱貫流率(熱の伝えやすさを表す数値で、小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高いとされます)を表しています。
どのガラスが寒さ対策におすすめか見ていきましょう!
一番上の表示6.51は、既存のアルミサッシで1枚ガラスの窓の熱貫流率です。
そのしたの数字3.23は、
単板ガラス(1枚ガラス)使用の内窓(二重窓)を施工すると、熱の伝わり方はアルミサッシに比べ半分になったことを意味します。
この単板ガラス仕様の二重窓は、広告チラシなどに掲載されていることがとても多いものです。
なぜかというと、
使用するガラスの中で一番お値段が安く、目玉商品になるからです。
しかし、私は1枚ガラスの二重窓の設置は絶対におすすめしません!
値段が一番安くて数値が半分になるのなら、とても良いと思われるかもしれませんが、
体感してわかるというほどの効果はありません。
「前に比べればなんとなく暖かいかも?」と感じる程度ですから、
私はおすすめしないのです。
つぎは「複層ガラス(ペアガラス)」仕様の二重窓を設置したときの数値です。
単板アルミサッシに比べ、約3分の1以下の熱貫流率になります。
ガラスとガラスの間に、空気の層ができることで断熱効果がアップするのです。
私は、「寒さ対策」のお客様にこの複層ガラスをおすすめすることが多いです!
既存の窓を含めると室内まで3枚のガラスが設置されたことになり、
この複層ガラスで十分に断熱効果を発揮し、部屋が以前より暖かくなったと感じることができるからです!
私自身の体験に加え何人ものお客様から、複層ガラスの二重窓をとりつけたあと、
「窓の寒さが気にならなくなり、部屋が暖かくなった」という感想をもらっています。
冷たかった窓は、樹脂製の二重窓によって断熱され、窓際の寒さが感じられなくなるのです。
最後に断熱に特化した「Low‐E複層ガラス 断熱タイプ」の数値になります。
こちらのガラスと、私がおすすめする「一般的な複層ガラス」との熱貫流率の差はわずか0.29です。
しかし、価格面では約1.3倍のお値段になります。
このガラスは、断熱性能はもちろん一番上ですが、お値段も上がるため、
お客様からの強いご希望がある場合や、非常に冷え込みが強い地域の方などに施工させて頂いています。
【二重窓のメリット 】
今まである窓が、アルミ製で単板ガラスの窓サッシの場合・・・
大きな面積を占めているガラス面の温度も低く、また熱伝導率の高いアルミ枠ですので、ガラスだけでなく、枠もとっても冷やされ、窓全体がとても冷たくなります。
それに比べ、二重窓は熱伝導率が低い樹脂製であり、複層ガラス仕様のものを設置すれば、窓自体が冷えにくくなるのです。
既存の窓ガラスも含め、室内までに3枚のガラスがあることになり、窓と窓の間に空気層ができ、断熱性が高くなります。
上の図からもわかるように、
複層ガラス仕様の二重窓を設置した窓の温度は、既存の窓にくらべ3倍も暖かくなります!
窓全体が断熱され、窓付近で感じる寒さがなくなるため部屋があたたかくなるのです。
【二重窓のデメリット】
デメリットは、窓が2つになった事で、
窓掃除の手間が増えたり、空気の入れ替えなど窓を開けたりする際は、2つの窓を開け閉めしなければいけないことです。
また今までのように、出窓に小物などを飾るスペースが無くなったり、狭くなったりします。
出窓に二重窓を設置しました。
出窓は外壁よりも外側に出ているため、風当たりも強く冬はとても寒い!
この窓の下に座っていると、隙間風は入っていないのに、背中がスースーと風が吹き下ろすような感じがしたそうです。
この出窓に取り付けた二重窓は、
約H1000✖W1600の大きさで、一般的な複層ガラスを使用し、工事費消費税込み約4.2万円です。
(お値段は店舗により異なり、価格改正により変動します)
施工時間は1か所1時間弱で終わります。
二重窓の設置工事は、水回りなどのリフォームにくらべ費用も安く、施工時間も短いので、とてもお手軽にできるリフォームの1つだと思います!
お客様からは、
二重窓設置後は、ガラス面だけでなく、枠も含めた窓全体が冷たくないので、寒さを感じなくなったと喜ばれました。
わたしは、二重窓設置後、必ず言うことがあります!
「二重窓を開けて、今までどんなところで生活していたのか、確認してみてください」
お客様が二重窓を開けてみると、
既存の窓と二重窓の間の空気はとても冷たく、今までこんな寒いところで生活していたのかと、とても驚かれました。
出窓は、外壁よりも外に飛び出している分、風当たりも強く、外の寒さの影響を強く受けます。
そのため、出窓はほかの窓に比べ、より冷やされ寒さを感じるのです。
今ある窓に、樹脂製の内窓を取り付けるだけで、窓は断熱され、寒さはかなり改善されます。
また温まった空気が窓で冷やされにくくなり、窓際の寒さが格段に変わるのです。
工事は1時間程度で終わり、二重窓の設置はとてもお手軽なリフォームです。
寒かった出窓に、断熱効果の高い二重窓を取り付け、暖かい部屋を手に入れませんか?
このページが出窓の寒さで困っている方の参考になれば、嬉しいです。
わたしは、富山県でサッシ屋を営んでいるんですが、
県内に同業者はたくさんあり、同じYKKAPの商品でも、店舗によって値段はさまざまです。
わが社は1窓でも工事費無料でうけたまわっていますが、他社は5窓以上で工事費無料などと、値段はお店によって違うんです。
また、値引きも店舗によって違います!
そのため、リフォームをお考えの方には、
ぜひ数社から見積もりをとっていただきたいと切に思います。
家の近くのサッシ屋さん、リフォーム屋さんと数社から見積もりをとるのは、時間と労力がかかります。
下記からお申し込みをしますと、厳選された最寄りのリフォーム会社を紹介してもらえます。
そのため、誰でも簡単に数社から見積もりを取ることができるんです!
そのなかから、
一番安いお店を選ぶもよし、一番対応が良かったお店を選ぶもよし、断るも良し!
ぜひ、下記のサイトを利用し、良い施工業者をお探しください!