冬本番になると、朝晩だけでなく日中の冷え込みも厳しくなります。
せめて家の中では暖かく快適に過ごしたいものです。しかし室内にいても寒かったり、冷たい空気がどこからか入り込んできたり、暖房をつけているのになかなか暖まらないなどと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
部屋がとても寒く、ストーブやハロゲンヒーターなどとエアコンの両方を使っているという話を聞くことがあります。併用していると、どうしても冬の光熱費は高くなるものです。
実際に、同居をしているお嫁さんが「冬の光熱費が、とても高くて困っている」と相談に来られました。
同居中のお父さんは定年されていて、一日中リビングで過ごすことが多いそうです。「冬の間の光熱費は、毎月約6万円もかかる」と話してくださいました。やはりこちらのお宅も、冬の間はエアコンとハロゲンヒーターを併用されており、どちらもつけっぱなしにしていないと、部屋が寒くていられないとお父さんは言われるそうです。
私はまず、リビングにある窓の大きさと数を伺いました。リビングには掃き出し窓(背丈の高い窓)と中連窓(床面から8~90㎝の高さにつける高さ90㎝ほどの窓)の2つがあるとのことでした。
高額の光熱費をすぐに改善したいお嫁さんのために、私は窓の断熱性能を上げる「二重窓」の設置を提案しました。
こちらのページでは、温めた部屋の温度を保ち、光熱費を節約できる「二重窓」について詳しく解説していきます。
窓の形状や使われている窓ガラス、サッシによっても逃げる熱の量は異なりますが、下の図のように、一般的な住宅では、52%の熱量が窓から逃げていると言われています。
窓には壁のような厚みがなく、外壁と室内の間に施してある断熱材も入っていません。そのため窓は冷たく部屋が寒くなり、温めた部屋の温度は窓で冷やされてしまうのです。
出典:YKKAP
このことからわかるように、窓の断熱をしなければ、どれだけ部屋を暖めても、窓から熱は逃げてしまうのです。
今回ご相談された住宅に取り付けられている窓は、断熱効果がほとんどないと言っても過言ではない、一枚ガラスにアルミサッシの組み合わせのものでした。この部屋は、寒くて当たり前なのです。
二重窓や二重サッシ、もしくは内窓と言う言葉を耳にしたことはありませんか?
「二重窓や内窓と言われても、どんなものなのか詳しくわからない」とよく言われます。
そして、ペアガラスと間違われている方が非常に多くいらっしゃいますので、ここで詳しく説明していきます。
出典:YKKAP
二重窓や内窓と呼ばれる窓は、今ある窓(既存の窓)の内側にもう1つ窓を設置して二重にしたものです。つまり、既存の窓+二重窓となり、窓サッシが2つある状態になります。
この2つの窓が並んでいる内側の窓の事を二重窓や内窓と呼ぶのです。
よくペアガラスと間違われることがあります。
ペアガラスとは、1枚の窓を2枚のガラスで構成したものであり、窓が2つ付く二重窓とは異なります。
この内側の窓に樹脂製の窓を施工することで、断熱性が高まり部屋の温度を保つのです。
二重窓は種類が豊富
二重窓にはいろいろなメーカーの商品があり、上の画像にある「プラマードU」はYKKAPの商品ですが、他にもLIXILの「インプラス」や三協立山の「プラメイク」などがあります。
「プラマードU」はさまざまなタイプの窓に取り付けることができ、引違窓、すべり出し窓、テラスドア等、今ある窓に合わせて窓のタイプを選ぶことができます。また様々なインテリアにフィットするよう6種類のお色が用意されています。
内窓に入れるガラスは4種類ありますので、順番に見ていきましょう。
下の図は、ガラスの種類と熱貫流率(熱の伝えやすさを表す数値で、小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高いとされます)を表しています。
どのガラスがおすすめか見ていきましょう。
一番上の表示は、既存のアルミサッシで1枚ガラスの窓の熱貫流率です。
次の、単板ガラス(1枚ガラス)使用の内窓(二重窓)を施工すると、熱の伝わり方はアルミサッシに比べ半分になります。
この単板ガラス仕様の二重窓は、広告チラシなどに掲載されていることがとても多いです。
理由は、一番お値段が安く目をひかせるための商品になるからです。しかし、私は1枚ガラスの二重窓の設置は絶対におすすめしません。
値段が一番安くて数値が半分になるのなら、とても良いと思われるかもしれませんが、体感してわかるというほどの効果はありません。「前に比べればなんとなく暖かいかも」と感じる程度だからです。
出典:YKKAP
次は「複層ガラス(ペアガラス)」仕様の二重窓を設置した場合の数値です。
出典:YKKAP
単板アルミサッシに比べ、約3分の1以下の熱貫流率になりました。ガラスとガラスの間に、空気の層ができることで断熱効果がアップするのです。
私は、お客様にこの複層ガラスをおすすめしています。既存の窓を含めると室内まで3枚のガラスが設置されたことになり、この複層ガラスで十分に断熱効果を発揮し、部屋が以前より暖かくなったと感じることができるからです。
私自身の体験に加え何人ものお客様から、複層ガラスの二重窓設置後は、エアコンやストーブが設定温度に達すると運転が止まるという報告をもらっています。
最後に断熱に特化した「Low‐E複層ガラス 断熱タイプ」の数値になります。
出典:YKKAP
私がおすすめする「一般的な複層ガラス」との熱貫流率の差はわずか0.29です。しかし、価格面では1.3倍のお値段になります。
このガラスは、断熱性能が一番上のものですが、お値段も高くなりますので、お客様からの強い希望がある場合や、非常に冷え込みが強い地域の方などに施工させて頂いています。
二重窓のメリット
既存の窓がアルミ製で単板ガラスの窓サッシの場合、大きな面積を占めているガラス面の温度も低く、熱伝導率の高いアルミ枠ですので、枠も非常に冷やされ、窓全体がとても冷たくなります。
それに比べ、熱伝導率が低い樹脂製で複層ガラス仕様の二重窓を設置すれば、窓自体が冷えにくくなるのです。既存の窓ガラスも含め室内までに3枚のガラスがあることになり、窓と窓の間に空気層ができ、断熱性が高くなります。
出典:YKKAP
上の図からもわかるように、一度暖められた部屋の温度は窓で冷やされにくくなり、部屋は暖かさを保ち、光熱費を押さえることが可能になるのです。
二重窓のデメリット
デメリットは、窓が2つになった事で、窓掃除の手間が増えたり、空気の入れ替えなど窓を開けたりする際は、2つの窓を開け閉めしなければいけないことです。
今ある窓や床などの色を考慮し、お客様と一緒にどの二重窓にするか、またお色やガラスの種類を決めていきます。
すべて決まりましたら、ご希望の二重窓をメーカーに完全フルオーダーで製作してもらいます。発注から窓が製作されてくるまでに一週間程の納期が必要です。
ご依頼いただいたお客様は、お父さんが長くいらっしゃるリビングの窓すべてに施工されました。
窓の大きさは約W1666✖H1170で工事費込みで、お値段は約4.2万円です。(お値段は店舗により異なります)
この窓に背中を向けて、お父様は座ってテレビを見られます。二重窓施工後は、背中に冷えた空気が流れてこなくなり寒くないと、とても喜ばれました。
もう一つの窓は欄間(らんま)付きの窓でしたが、二重窓は欄間のところまで一枚続きの窓を制作しました。
窓の大きさはW1664✖H2160で工事費を含み約8.5万円です。(店舗によりお値段は異なります)
大きな窓でしたので、ここに二重窓を設置することによって部屋の寒さを抑えることが可能になりました。
ご依頼をいただいたお客様から、二重窓を設置したあと一冬を過ごされ、喜びの連絡をいただきました。
ここでご紹介させていただきます。
「二重窓、本当に助かってます!!!今まで冬は灯油ストーブとエアコンのW使いだったのが、エアコンはほぼ使わずストーブも暑くなって途中で切るほど!!!」とメッセージをもらいました。
私は樹脂製の二重窓は、本当に素晴らしい商品だと思っています。しかし、どんなにいい商品でも、お客様に良さを実感してもらえなければ意味がありません。こうやって喜びの電話やメールが届くと、本当にうれしいです。
アルミサッシの窓からは、たくさんの熱が逃げていきます。そのため、どれだけ暖房器具で暖めても部屋は温まらず、寒いままなのです。
その寒い部屋で光熱費をどんどん使い、冬を過ごすのは得策でしょうか?
今ある窓に、樹脂製の二重窓を取り付けるだけで、窓は断熱され、寒さはかなり改善されます。
また温まった空気が窓で冷やされにくいため、部屋の温度が一定に保つことができるのです。
その結果、暖房器具は一定の温度に達すると、運転が止まり光熱費の節約ができます。
工事は1時間程度で終わり、二重窓の設置はとてもお手軽なリフォームです。
寒くてストーブやエアコンを併用しなければいけない部屋に、断熱効果の高い二重窓を取り付けて、暖かい部屋を手に入れませんか?そして、光熱費の節約につながると幸いです。
わたしは、プロフィールにも書きましたとおり富山県でサッシ屋を営んでいます。
この記事を読んでくださったかたが、「うちも二重窓で電気代を節約しよう!」と思われたとします。
どこにリフォームを頼まれますか?
リフォーム会社、建設会社、サッシ屋さん、地元の大工さん・・・
たくさん思い当たる会社があると思います。
わたしのようなサッシ屋さんも、県内にたくさんあり、同じ商品を取り扱っています。
リフォームはどこに頼んでも同じではありません!
同じYKKapの二重窓でも、店舗によって値段はちがいます。
たとえば、
わが社は1窓でも工事費無料でうけたまわっていますが、他社は5窓以上で工事費無料など、
同じ商品でも値段はお店によって違うんです。
また、値引きも店舗によってさまざまです!
そのため、リフォームをお考えの方には、
ぜひ数社から見積もりをとって見比べていただきたいと切に思います。
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