一般的に住宅街には、お隣さんとの境界に目印(境界標)が設置してあり、ご自身の土地がどこまでか判断できます。
境界がどこかわかっていても、実際に生活が始まると、お隣さんの視線や気配が気になったり、カーテン越しから隣人の様子が見えたりすることがあります。場合によっては、ご自身の敷地内に勝手に侵入され不快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
嫌だなと思っていても、長いお付き合いになるお隣さんですので、文句を言ったり、注意したりすることは控えてしまいます。ましてや、不快だからと新築を手放して、引っ越しをするわけにもいきません。
そんな思いをしたまま生活をするのは、とても残念で辛い日々です。
このページでは、お隣さんの視線や気配が気になる方におすすめの対策について、説明していきます。隣の視線や気配でお悩みの方の、参考になればうれしいです。
ひと昔前は、足りないものを「ちょっと貸して~」と言える、ご近所付き合いがあった地域も多いのではないでしょうか。
今は24時間営業しているコンビニが至るところにあり、大体のものはいつでも購入できます。
そんな中で、お隣さんへ足りないものを借りに行くなんて、非常識、失礼、という意識に変わっていったような気がします。
私自身もご近所さんと挨拶はしますが、一定の距離感を持ったお付き合いをしています。そのような生活スタイルの方が、最近は多いのではないかと思います。
ひと昔前のように、行き来するのが当たり前で、隣人と深い関わりあいを持つ方は少なく、一定の距離を保ち、必要最低限のおつきあいをする流れになっているように私は思います。
お客様は新築を建て、引っ越しをされたあとに、お隣りに建て売りの家が建ちました。
すぐには売れず、何か月も隣は空き家の状態でした。隣人がいないと言うのは、人の気配もなく、気兼ねすることや、煩わしいと思うこともありません。
それが、入居が決まると一転します。
隣の家はバタバタと騒がしくなり、お隣さんの視線や気配がとても気になるようになったそうです。そして、ご自宅のリビングから、隣の玄関や部屋の様子が目に入り、見ようと思っていなくても見えてしまうことにもストレスを感じていらっしゃいました。
リビングは日中長く過ごし、くつろぎたい場所ではないでしょうか。
わたしはお客様から、隣の気配が気になりリビングで落ち着けずストレスを感じるようになったと、相談を受けました。
そこでご自宅を見させてもらうと、新築を建設されたときに、ご自身の敷地内にブロックを設置されていました。しかし高さが無いため隣の様子が丸見えです。
ブロックから右がお客様の敷地です。ひょいとまたげば敷地に侵入されてしまいます。
一番安価な目隠しをする方法は、高さのある木など植栽を植えることですが、落ち葉や毛虫などの心配に加え、枝が伸びてきたら手入れが必要です。ご自身で手入れができない場合は、造園屋さんに剪定や消毒などを頼むことになりコストがかかります。
今回のお客様は、ご主人は出張が多く、奥様も仕事をされていました。とても植栽の手入れまではできないとの事でしたので、わたしはメンテナンスが不要なアルミフェンスを、既存のブロックの上に施工されるようおすすめしました。
フェンスと言っても、たくさんの種類があります。
「スチールフェンス」「鋳物フェンス」「竹垣風フェンス」「再生木フェンス」「アルミフェンス」と様々なものがありますので、どのようなものか簡単に説明していきます。
「スチールフェンス」は、シンプルなメッシュタイプの物が多く、素材はスチール製です。傾斜地用もあり、柱は、錆に強いアルミ製と強度のあるスチール製から選ぶことができます。
YKKAPの商品では、イーネットシリーズと呼ばれています。
出典:YKKAP
次に「鋳物フェンス」です。
味わい深い質感を表現し、これまでにないデザインと商品ラインアップで、住宅スタイルを問わず、様々な住空間をトータルコーディネイトし、YKKAPの商品では、シャローネシリーズと呼ばれ、エレガントデザインとシンプルデザインがあります。
出典:YKKAP
次に「竹垣風フェンス」です。
連なる竹をイメージしたデザインになっており、庭の間仕切りにも使える和テイストの樹脂フェンスです。
出典:YKKAP
次は「再生木フェンス」の紹介です。
木目調のカラーでデザインも豊富、また木目調のやさしさが、暮らしに潤いを与えます。ガーデニングにこだわる住まいの外構にピッタリマッチします。
YKKAPの商品では、ガーデン倶楽部 リウッドシリーズと呼ばれています。
出典:YKKAP
次は、最も一般的で、今回のお客様にご紹介した「アルミフェンス」の紹介です。
「シンプレオシリーズ」は、ベーシックでシンプルなデザインで、幅広い住宅スタイルにマッチします。
わが社でも一番売れている商品です!
出典:YKKAP
「ルシアスシリーズ」は、住まいの魅力を最大限に引き立て津上質で美しいデザインです。統一感のある美しい住まいの外観を演出する新シリーズの商品で、木目調のパネルが多く選ばれます。
出典:YKKAP
YKKAPの色々な種類のフェンスをご紹介しましたが、お値段も幅広くなっています。
ご自宅の雰囲気と、お客様の好みに合ったフェンスを選んで頂きます。
フェンスと言っても、上で紹介したように、とても多くの種類があります。
「自分の家にはどれが合うだろう」と迷いだしたら、なかなか決めることができません。
またフェンスのお値段も、選ばれる本体によってはとても高額になる場合もあります。
カタログをめくると、ステキなフェンスがたくさんあり迷い、「一般的なフェンスはオシャレじゃないな」と思われがちです。
フェンスを選ぶ5つのコツを紹介します。
①フェンスを設置する目的を明確にしましょう
・見栄えを重視し、家全体の雰囲気に合わせ、1ランクアップするためのフェンスなのか。
・お隣さんとの境を明確にするためのフェンスなのか。
・見栄えはどうでもよく、ただフェンスがあるだけで良いのか。
何の目的で、フェンスを設置するのか考えましょう。
おのずと、カタログで見なくてはいけないページが絞られてきます。
②フェンスを取り付ける場所を決めましょう
距離が長くなればなるほど、お値段も上がります。
家の周りを全部囲うのか、どちらかの面だけなのか、設置したい場所をしっかり決めましょう。
③フェンスの高さを決めましょう
高さが高くなればなるほど、お値段は上がります。
本体の必要枚数が増えるだけではなく、柱も太く丈夫なものが必要になってきます。
施工する際の工事代金も高くなりますので、どれくらいの高さが必要か目的に合わせて考えましょう。
④予算を決めましょう
見栄えを重視したフェンスになるほど値段は高くなります。
距離が長い方、高さの高い方が、高額になります。
商品代金と工事費を合わせて、大体これだけと予算を決めてしまいましょう。
⑤取り付けたいと思うフェンス本体を選びましょう
家の雰囲気に合わせ、どんな種類が似合うのか、どんなデザインの物にしようか選びましょう。
紹介した5つのコツを参考にしていただき、フェンス工事の考えがまとまったら、実際に業者さんで見積もりを取ってみましょう!
カタログには本体、柱の定価しか載っていません。他にも必要な部品や工事費が必要になってきます。
実際の値段は、施工業者さんに見積もりを作ってもらうまでわかりません。
1:既存の基礎ブロックがある場合、「コアドリル」と言う機械で柱を立てるための穴をあけます。設置場所が土の場合は、フェンスブロックを埋めて、柱を立てます。
*柱を一直線、かつ、垂直に立てるのが、職人の腕の見せ所です!完成に差が出ます。
2:フェンス本体を柱に固定する。
3:柱の足元を左官(さかん)できれいに仕上げます。
4:最後にエンドキャップを取り付け、ゆがみが無い事を確認して設置完了です。
今回のお客様は、画像向かって右側のお宅です。先ほど紹介しとおり、新築建設時にご自身の敷地内にブロックを立てられました。
今回は、この基礎ブロックを利用してフェンスを施工させてもらいます。
既存のブロックに、フェンスの柱を立てるための穴を「コアドリル」で、あけます。
ブロックが割れないよう、慎重に穴をあけていきます。下の機械が「コアドリル」です。
穴があいたら、柱を立て、流したモルタルがしっかり固まったら、フェンス本体を取り付けて完成です。
下の画像のように、施工中、柱だけが立ち並んだ状態になります。この柱は、水平器で確認しながら垂直に立ててあります。
よくお客様が興味本位で柱を触られる場合がありますが、流したモルタルが固まる前に柱を触りますと、少しの力でも左右や前後ろに柱が傾くことがあるのです。そのままモルタルが固まってしまうと、柱はどちらかの方向に倒れた状態で立ってしまいます。
施工業者からのお願いです!
きれいにまっすぐフェンスを立てるためには、施工中、お客様はけっして柱に触らないように気を付けてください!
こちらはシンプレオフェンス6型になります。
フェンス本体の高さが、120cmの物で、ブロックの分の高さもあるため、地面からおよそ150㎝になりました。
フェンス本体は目が詰まっており、隙間が無いもので目隠しを兼ねています。
長いお付き合いになるお隣りさんですので、高すぎず低すぎず、相手に不快感を与えない、ほどよい高さのものを、お客様は選ばれました。
下の画像がご自宅向かって右側です。こちらにも新築時にブロックを立てられています。
こちら側は、ご依頼いただいたお客様の家にも、お隣さんにも気配を感じるような大きな窓がありませんでした。そのため、こちらは背の低いフェンスを選ばれました。
こちらのフェンスは本体の高さが80cmの物で、フェンスの高さは低い方がお値段はお安くなります。
必要に応じて、高さは変えることが可能です。
道路など、敷地の外から家を見る際、フェンスを含めて外観の見栄えを重視するため、表裏のあるフェンスは、本来ならばフェンスの裏側をご自宅側に向けます。
表の綺麗な方は、外側や道路側に向けて施工することがほとんどです。
上の画像のように、ご自宅側に綺麗な表を向けて設置すると、裏側が向いている隣人のお宅がフェンスを施工したと思われることがあります。ご自身でお金を払ってフェンスを建てたのに、お隣さんが立てたかのように見えます。
でも、今回ご依頼いただいたお客様は、角地でもなく外からフェンスを含めて外観を見ると言うことがほとんどありません。
また、ご自宅のサッシ、カーポートと同じお色のフェンスを選ばれましたので、両隣りのお宅のサッシやカーポートとは色が異なります。
ご自宅から綺麗な表側が目に入るように、このような形で設置を希望されました。
80㎝の物と1200㎝の物で、全長約22m、お値段は工事費込みで約38万円です。(お値段は店舗により異なります)施工日数は、4日で完成しました。
アルミフェンスを施工させていただいたお客様から、嬉しい連絡をもらいました。
ここでご紹介させていただきます。
「不思議です!前は、毎日毎日、横が気になってて。見るたびに憂鬱になってたんですが、フェンスが出来てからは、高さが足りなくても気にならなくなった感じです」とメッセージをもらいました。
私はご相談いただいたお客様の生活が、より良くなるように、または快適な暮らしになるようにと願って、さまざまなリフォームを提案させいただいています。
しかし、工事完了後、お客様ご自身に「工事をしてよかった」と実感してもらえなければ意味がありません。
こうやって喜びの電話やメールが届くと、本当に本当にうれしいです。
長いお付き合いになるご近所さんです。より良い関係を気付くためにも、ある程度の距離をもってお付き合いするのが、望ましいのではないでしょうか?
そして一般的には、人生でそう何度も家を建てることはありません。生涯住むであろう我が家で、ゆっくりくつろぎたいと思うのは当然で、人の気配や目線が気になっては、心が落ち着きません。
私は、フェンスは必需品だとは思っていません。むしろ、あったらいいけど無くてもいい物、もしくは贅沢品だといっても過言ではないと思っています。
しかし今回のお客様のように、フェンスを立てることで、守られている安心感を得ることができ、心が落ち着いた生活ができるのでしたら、これは贅沢品ではなくなります。
人の気配が気になる、目線が気になると少しでも嫌な思いをしていらっしゃるのでしたら、フェンスを設置して、心安らぐ生活を手に入れてみませんか?
わたしは、プロフィールにも書きましたとおり富山県でサッシ屋を営んでいます。
同業者は県内にもたくさんあり、同じYKKapのフェンスでも、店舗によって値段はちがいます。
たとえば、
工事費や値引き率、これらも店舗によってさまざまです!
同じ商品なら、少しでも安く取り付けたいと思うのが当然です。
そのため、リフォームをする際は、数社から見積もりをとり、値段比較してみることをお勧めします!
「うちもフェンスを取り付けよう!」と思われた際、
自分の住んでいる町のなかから、どのサッシ屋さんに頼めばいいのか・・・
それともリフォーム屋、建設会社、地元の大工さん、
考えだしたらどこに聞いてみようか悩むのではないでしょうか。
その点!
下記からお申し込みをされますと、選ばれた最寄りのリフォーム会社を厳選してもらえます。
こちらのサイトを利用することで、
誰でも!簡単に!無料で!数社から見積もりを取ることができるんです。
数社から届いたお見積もりのなかから、
一番安いお店を選ぶもよし、一番対応が良かったお店を選ぶもよし、断るも良し!
ぜひ、下記のサイトを利用し、より良い施工業者をお探しくださいね!